試合レポート   11月9日水曜日 晴れ @十三 by T

 

こんばんは、司会のクサノひろしです。

今日は、おとなの街、十三で起こった謎に迫りたいと思います。スラナインを襲った危機とは何だったのか、ミステリーハンター、十三の名案内、体は大人、頭脳は子供、オクモンでお送りいたします。それでは、ファースト・ミステリー。

 

前日、木枯らし1号も吹き、冬の到来を予感させるも、この日は気持ちのいい秋晴れだった。

十三ということで、集合時間にはゆとりがあり、珍しく、スラナインには一人の遅刻者もいなかった。

 

無事、球場にたどり着いた一行は、試合仕度を整えていく。

ここでファースト・クエスチョン!「ここで、選手たちはあることに悩まされます、さて、そのあることとは一体なんだったのでしょうか」

 

正解.ヒロシのユニフォームがありえない異臭を放っていた。

 

なんと、ヒロシ、ユニフォームを洗ったまま、洗濯槽に2、3日放置していたのだった。

ベンチ内には生乾きのユニフォームが、バクテリアの臭いを放っている。その臭いに選手は蒼ざめた。

 

ヒロシにとってはキャプテンにあるまじき失態。みな、「このクサシが!」と罵声を浴びせかける中、最後の止めは「臭野ヒロシ」そうつぶやくなべちゃんの一言。

これは、ただヒロキャプの終焉を示すだけのものだろうか。否!これは産声・・・。新たなるキャプテンの産声・・・。

 

世代交代を感じながらも、一同は最悪のテンションで試合に臨むこととなった。

 

それでは、スターティングオーダー。

 

1番ファースト    高木  牛股ゴメ左衛門が「無双許し虎参り」を行うため、急遽宝ヶ池から呼び寄せられた。

2番ショート     道斎  かつくらの旬菜膳が11月バージョンになったよ。

3番センター     なべちゃん  臭野ヒロシの名付け親。もう遠征常連メンバー。

4番キャッチャー  都留  図書館に行ってくると告げ、研究室を抜け出してきた豪の者。

5番ライト      臭野ヒロシ  とりあえずくさい

6番レフト      佐藤  こするな、危険。

7番サード      臼井  フォントとサイズを変えないと、白井に見える。

8番ピッチャー   新村  まぁ、にぃにぃ。

9番セカンド     おくもん  十三の名案内。今回はミステリースポットに迷い込んでしまった。 

 

1回表 1番高木が流し打ちした打球はフラフラとレフト線へ。これがサード後方に落ち、ラッキーな2塁打。しかし、後続が続かず、0点。

1回裏 にぃにぃの無難な立ち上がり。2つのサードゴロを含め、三者凡退。

 

2回表 臭野さんのセンター前安打。佐藤倒れるも、続くうっすんの打球は、猛烈な回転で相手サードを惑わし、1アウト1、2塁。ヒロシは大きくリードを取り、相手を撹乱する。しかし、ピッチャーの牽制に、一瞬足が早く入ったようにも見えたが、臭野だけあって、臭いタイミングでアウト。この回も0点。

2回裏 なんだかんだでにぃにぃ抑える。

 

3回表 簡単に2アウトになるも、道斎の四球、なべちゃんのセンター前ヒットでチャンスメイク。しかし、あと一本が出ない。

3回裏 この回もにぃにぃ踏ん張る。

 

投手戦の様相を呈してきた。なんとか1点もぎ取りたい状況になってくる。

しかし、

4回表 2三振を含む三者凡退。

4回裏 ヒットとかで、ノーアウト1、3塁。絶体絶命のピンチ。なんとか1アウトをとり、続くバッターの打球はセカンドへ高く打ち上がった。ここで、ミステリーハンターのおくもん、未確認生物(1塁ランナー)が目の前を過ぎり、打球を見失う。ミステリースポットで、彼は心の平衡を失ってしまった。無常にもボールはおくもんの真横に落ちた。1失点。さらに2塁打を打たれ、2失点。計3失点。

 

5回表 いいとこなく、三者凡退。

5回裏 ピッチャー交代で、クサシ。臭いところをついていくも、連続四球。さらに、相手の打球はレフトライン際の臭いところを鋭くつく2塁打。これで2失点。

 

何とかしたいスラッガーズ

6回表 道斎、なべちゃんの連続右安打で、ノーアウト1、2塁。バッターは4番都留。鋭い打球も、相手ショートに難なく捌かれ、なんと併殺打。

     

       「都留は術許しであったな。」 

スラッガーズの奥義の許しには、金許し・義理許し・術許しの三つがある。

     金許しは、多額の金子(2万円)を受けて未熟と知りつつも免許を与えるもの。

     義理許しは、主従のあいだ、または何らかの情実のために剣技充分でなくとも免許を与えるもの。スラッガーズの免許の腕前などは大部分がこれにあたる。

     術許しこそは、実際にその技量によって与えられるもので、都留の中目録は術許しであった。

     「おのおの、気を引きしめい。敵は相当のものぞ」

    ヒロシ四球を選び、さらに盗塁。2アウトながら2、3塁。しかしあと1本が出ない。0点

 

逆に

6回裏 センター前ヒット、盗塁。遊ゴロの間に3塁へ。そしてレフト前に運ばれ、1失点。

 

そして最終回

7回表 交代した相手投手、制球が定まらない。うっすんセンター前のあと、1アウトから4連続四球。都留くん倒れるも、ヒロシも四球を選び計3得点。しかし、次の佐藤は続かず、ここで試合終了。

 

 

スラ  0 0 0 0 0 0 3

アスレ 0 0 0 3 2 1 ×

 

1番 一 高木     左2     遊ゴ    一ゴ」   四球

2番 遊 道斎     三振    四球    右安    四球@

3番 中 なべちゃん  投ゴ    中安盗@ 右安    四球@

4番 捕 都留     二ゴ」    右飛」   遊併    三振

5番 右 臭野ヒロシ  中安    三ゴ    四球盗@ 四球@

    →投

6番 左 佐藤     二飛    空振    一ゴ」   記録なし(内野ゴロかな?)」

7番 三 臼井     三安    空振」   中安

8番 投 新村     捕邪飛」  空振    捕邪飛

→右

9番 二 おくもん    三振    空振    四球

 

 

試合終了後、高木にメールを送ってきた、牛股ゴメ左衛門は無念を告げるメーリスを見て全てを悟った。

今日の試合はもう負けたのだ。ゴメ左衛門の嗚咽は人間の声からはほど遠いものであった。

臭いユニフォームを持ってきたとして、みなに吊るし上げられていたヒロシは、兄弟子の慟哭を耳にすると、試合後初めて

涙を流した・・・。

 

この試合は、ランナーはちょくちょく出るも、あと1本が出ず得点を挙げることができなかった。投手戦で始まった引き締まった試合。ゲームの流れを左右する中盤、もう少し粘りのある攻撃をし

たかった。 対策は練習あるのみ!

 

 

ちなみにヒロシのユニフォームは、球場で干され、乾いたのだったが、乾いたからといって臭わなくなった、というわけにはいかなかった・・・。