10月14日(金)vsグルッペ @宝塚 天気:野球日和
出オチってなんすか? 
〜十三で出会った奇跡がこの胸にあふれてる後期開幕戦SP〜




日本上空、そしてスラ全員の心に、重く覆いかぶさっていた秋雨前線。スラの試合の日に限って雨を降らせていた・・・
というのはデマかもしれないが、前二試合が流れて悪いムードだった。

しかし、この日は晴れた。晴れに晴れた。

野球ができる。

俺たちには野球さえあれば、他に何もいらない。

そんな気分か、どうかは知らないが、とにかく、この良き日に、

総勢9人の猛者たちが「勝とう!」という旗印の下に集った。


まず、スタメン発表。

一番 ヒロシ 天性の躁鬱症に磨きがかかり、最近では、若さゆえの迷いの沼に落ち込んでしまったが、手術によって奇跡の復活。この日は、あまりのテンションの高さに、道斎先生にたしなめられる場面も。
二番 道齊先生 一回生だが、既に試合出場回数はベテランの域。かの国際弁護士・湯浅卓をして「試合に彼がいないと、安心して眠れなくなる」とまで言わしめた人物。寡黙な野球テロリスト。
三番 菊さん スラ全員が待ちに待ったスラ帰還。お帰りなさい。唯一、前原色系ユニフォームを着用。それを脱いだ姿を見せてくれるのはいつの日か・・・。毎試合、「最後の試合だと思って戦っている」らしい。
四番 ゴメス 誰もが認めるスラの、エースで四番。スラの命運は、彼の背中にのしかかっていると言っても過言ではない。あまりの肩の荷に、肩こりにならないかが心配だ。
五番 キャプ 合宿中、Pのぎゃらんを見て、二代目「ぎゃらん」は彼だと確信したらしい。これによって「ぎゃらん」という名前は世襲制になった(多分)。彼が福山雅治だけをリスペクトしたカバーアルバムは京都のCDショップのインディーズチャート一位を獲得した。
六番 ザンギエフ白井 悩める大打者ザンギエフ。遥かシベリアの地からやってきた、生真面目なロシアン紳士は、今日がなんと遠征初参加。早く彼のスクリューパイルドライバーをお目にかかりたい。
七番 中折れ 花は桜木、男は中折れ。今日もプリケツ打法でみんなのハートを狙い打ち。最近、七条あたりで人気沸騰中らしい。
八番 マクーン 前日まで風邪を患っていたものの、手厚い看病と最近手に入れたメガネの力によって、試合が出来るまでに回復。スラの微笑三太郎。今日も笑顔で人を斬る。
九番 救世主 ダハー 十三で合流する際に、登場しただけで四条河原町組全員を笑いの渦に巻き込んだ出オチマスター。必殺技はWikipedia検索。最近の野球以外での活躍ぶりには目を見張るものがある。


時は満ちた。いざ出陣!プレイボーイ!・・・いや、プレイボール!





1回表。


スラの攻撃。 先頭バッターヒロシは予告初球ホムーランは逃すものの、死球で出塁。


その後、盗塁や、相手のミスなどにより、一点先制。幸先良いスタート!(ノーヒットだが)




1回裏。


グルッペの攻撃。 なんやかんやで打者一巡。3点を取られる。




2回表。


1アウトながらも、その後、じょねす改めマクーンとだは〜に、2連続フォアボールでチャンスを広げると、


ヒロシのスラ後期初安打も飛び出し、満塁のチャンス。ここで、どーさい先生は三振に倒れるも、


次の菊さんが、異色のユニフォームのアウラのせいか、10月にしてこの異常な暑さのせいか、


はたまた、ピッチャーの暑苦しさのせいか、押し出しのフォアボールを選び、マクーン生還。


後期初打点の栄冠は菊さんに。


この回終わって2−3。




2回裏。


初回は、相手審判の不審なジャッジに苦しんだゴメスであったが、そこはさすがスラの大黒柱。


本人の語るとおり「対応した」ピッチングにより、0点に押さえる。




3回表。


グルッペのメンバーの平均身長が約170cmに対し、今日のスラメンバーの平均身長は


約177cm(東スポ調べ)。こちらは不本意に大きなストライクゾーンに苦しめられ、この回0点。




3回裏。


1アウト満塁のピンチに、「おいしい所はもらっていく」がモットーのサード・ぎゃらんの、


蝶が舞い、蜂が刺す、華麗というにはあまりに優美な好プレーも飛び出し、


再びグルッペ打線を0点に押さえる。




4回表。


この回の先頭バッター、ダハ〜は三振で「おお、もう・・・」だったが、その後、ヒロシが四球で出塁。


すると、「ありふれた試合が愛しく思えたら それは"ヒットエンドラン"と 小さく笑った


どーさいが見せる仕草 僕に向けられてるSign」



をヒロシは何一つ見落とさないでキャッチ。


そして、ピッチャーが投げた瞬間、ヒロシは走り出す。球場に鳴り響く快音。








絶叫するグルッペナイン。














歓喜に沸き立つ三塁側。









しかし、惜しくも打球は一塁線を切れてファールになってしまう。


ほっと安心するグルッペナイン。


ため息色した通いなれたスラベンチ。



そうこうしている間にピッチャーが次の投球へ。走る準備の出来ていないヒロシは思わず「あ、ヤベ。」


そして、打球は再び快音を残してセンターへ抜ける。


一塁ランナーヒロシはもちろん、憤死。


どーさいの貴重なヒットは海の藻屑となって消えてしまいました・・・。


どーさい、ホントごめん・・・orz


しかし、しかし、どーさいの後ろには、「あの」菊さんがいる!

今年、2●歳の経験値はとてつもなく高く、そして険しい。

「何かやってくれる・・・」というスラメンバーの期待を背に、バッターボックスへ。


そして・・・彼のとった行動とは・・・









秘打・G線上のアリア!



正確には、バントではなかったものの、打球が、三塁線上を美しく転がっていく姿は、


まさに甘美なメロディーそのもの。


スラ本日2本目のヒット。


しかし、その後ゴメスは惜しくも三振に倒れ、この回も0点。




4回裏。


猛打グルッペ打線を、三者凡退に押さえる。




5回表。


貧打スラ打線、三者凡退に押さえられる。


息詰まる投手戦。そして、次の回、その均衡は無残にもグルッペによって破られてしまう。




5回裏。


グルッペの攻撃。 なんやかんやで、ランナーたまった所で、グルッペ打線が突然、


徹底した右打ちを開始。(3連続ライト前ヒットか何かだったか)


ライト・ダハーはその攻撃に、必死に耐えようとするが、


そこはベガサイコクラッシャーもろに食らう春麗かのよう。


まったくなす術がない。


その後もなんやかんやで、この回手痛い4点を献上。




6回表。


スラの攻撃。 ここであきらめるわけにはいかないスラッガー達。


「何かある・・・」


そんな当てのない予感が僕たちを支えていたんだ。


しかし、この回から急に、相手ピッチャーが、明らかに厳しい内角攻めを繰り出してくる。


先頭バッター・マクーンは、そんな内角攻めを逆に利用した、デッドボールで出塁。


出オチマスター・ダハーは、内角攻めを攻め切れず三振。


そして、次のヒロシの打席で、相手ピッチャーのしつこい内角攻めの真意が明らかとなった。


それは、2球目のことだった。


彼の投げたボールは、一直線にヒロシのバットへ吸い込まれるように軌道を描いてきたのだ。


そう、それはまさに大リーグボール1号。












その決定的瞬間を捕えた写真がこれである。


冷静に、危険行為に走る相手ピッチャーと、


悲痛な苦しみを浮かべたバッターのコントラストが印象的だ。


KMLBが実は、大リーグであることに驚いた野球侍は、己の小ささを感じ、そのまま切腹


続くどーさいは、大リーグボールの失投により、またデッドボール。


ランナー1,2塁のチャンスに、菊さんに命運が託されたが、彼の経験をもってしても、


初めて見る未知のボールには、さすがにてこずり、投ゴロに終わり、この回も0点。




6回裏。


この回から、ピッチャーは久野先生に交代。


この継投策は見事的中。


三者凡退で、グルッペ打線をシャットアウツ!




さて、最終回。


しっかり守ったこの流れで、逆転したいところ。


先頭バッターは、これまで沈黙を続けていたゴメス。


そんな彼の背中からは、ただならぬオーラが湧き出ていて、


あまりのオーラに相手ピッチャーは


星飛雄馬から黒星飛雄馬となり、突然コントロールが乱れ始める。


その結果、ゴメスは惜しくも外角の球を大きなセンターフライとしてしまったが、


ピッチャーの動揺ぶりは誰の目にも明らかであった。


次のバッター・ぎゃらんはそんなピッチャーから四球を選ぶ。


そして次は、ザンギェフ白井。


最近、横線の上二本の足りない部分の埋め合わせが済み、


臼井という名前から白井となった彼に期待がかかる。


しかし、彼の打ったボールは鈍い音を残し、キャッチャーへのファールフライに・・・


と思った瞬間、目に見えないスピードで彼のラリアットがキャッチャーに決まり


キャッチャーはボールを落とす。


九死に一生を得た彼は、懲りずに次は、ファーストへのファールフライをあげてしまう。


しかし、そこでも彼は生きたいという強い願いから


不本意ながらも、またも目に見えないスピードでダブルラリアットをT木さん似のファーストに食らわせ、


生き延びる。


そんなことを何度か繰り返すうちに、両ベンチから


「ザンギェフ、生きろ。」のエールが飛ぶ。


しかし、生真面目でちょっぴりシャイな彼は、そんな声援を素直に受け止めることが出来ず


自ら三ゴロを打ち、自爆。


その後、相変わらず調子の悪い相手ピッチャーは


次の中折れ・マクーンに連続四球。これで2アウト満塁。


ここへ、満塁男、ダハ今岡登場。


今こそ、謎の救世主から誠の救世主になるときであった。


新人王の賞品であるプロテインを毎日欠かさず摂取し、


肉体改造に勤めた結果、そのヒップは以前と比べ物にならないほどの大きさとなった。


そしてその結果は・・・まあ、言うまいて!


確かに、開幕戦、立派な出オチでした。チャンチャン!





〜エピローグ〜


傷心のまま、帰路に着くスラナイン。


「M(Most)


V(Valuable)


P(ピザでも食ってろデブwwww)」


で有名なシェイキーズに行くために、四条を歩いていると











ビラ配りをするHGを発見フゥーーーー!!!!!


まあ、HGにちなんで、今日の試合をまとめると


確かに今日は

「H(敗戦)

G(ゲーム)」だったよ。


でも、大丈夫。スラは勝てる。何故かって?それはね・・・


スラには



























「H(ハード)
 
G(じい)」



がいるからですよフゥーーーー!!!!!!


相手チームばっちこーい!


連敗セイセイセイ。


次こそは勝ちましょう。


---スコアシート(@は3アウト目)---

名前 打数 安打 打点 三振 盗塁 1打席目 2打席目 3打席目 4打席目
ヒロシ 2 1 0 1 1 死球 中安 四球 三振
どーさい 2 0 0 1 0 四球 三振 中ゴロ 死球
菊さん 3 1 1 1 0 三振 四球 三安 投ゴロ@
ゴメさん 4 0 0 1 0 三ゴロ 一邪飛@ 三振@ 中飛
キャプ 2 0 0 0 0 四球 二ゴロ 三ゴロ 四球
ザンギ 2 0 0 1 0 三振@ 死球 二飛 三ゴロ
中折れ 3 0 0 1 0 遊ゴロ 三振 一ゴロ@ 四球
ジョネ 1 0 0 0 1 四球 投ゴロ@ 死球 四球
ダハー 3 0 0 3 0 四球 三振 三振 三振@

---スコアボード---

Team 1 2 3 4 5 6 7
スラッガーズ 1 1 0 0 0 0 0
グルッペ 3 0 0 0 4 0 X