6月9日 VS パイレーツ @西宮市民球場
文責:なかおれ
● プロローグ・・・「弁慶のほうが・・・好きじゃあ!!(棒読み)」
「ワシはバット一本でメシを食うとるんじゃあ」という発言で、野球侍という称号を得た、1回生斎藤、改めヒロシ。四条河原町でピカピカに磨かれた商売道具、バットを腰に提げ、風格たっぷりのいでたちで現れた彼はわれわれスタメンのヤシたちにこういい放ったのであった。
「今回の試合は野球とちゃう。戦(いくさ)じゃあ。試合じゃなくて死合いじゃあぁぁぁぁぁ!!」
このとっても場違いな発言にザワついたスタメン一行であったが、ここはなんとか興奮するヒロシをなだめて無事阪急電車へと乗り込んだ。
電車内でも、ぼくたち青春まっしぐら!!といったような会話をこれでもかと展開するゴメス、久野先生、ヅォネとは対照的にヒロシは鼻息をあらくして来る合戦へのテンションを一人、高めていた。
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第一章・・・プレイボール
スタメンは次の通り。
一番 中 松岡先生
二番 遊→二 コヤマ
三番 三→投 久野先生
四番 投→三 ゴメス
五番 一 なかおれ
六番 二→遊 ヅォネ
七番 捕 渡辺
八番 右 ほりk
九番 総大将 左 武蔵坊ヒロシ
降り注ぐ日光の中、プレイボール!!
1回表パイレの攻撃。ピッチャーゴメスの立ち上がりに容赦なくおそいかかるパイレ打線。四球などもかれめられ、3点を失う。
1回裏スラの攻撃。先頭の突撃兵、松岡が四球で出塁も後続つづかずあえなくチェンジ。
2回表パイレの攻撃。またもやピッチャーゴメスの乱調により4点をとられてしまう。暗雲・・・たちこめる・・・ざわざわ。
ここで総大将ヒロシが魂の雄たけび。
「球を喰らえっ!!ウゴウゴルーガ!!」
全くわけがわからない雄たけびが、なぜか「まだやれる!!」という気力を奮い立たせることに成功したのは、その暑さのせいかもしれない。
スラ2回裏の攻撃。先頭のなかおれが三塁エラーで出塁するもまたも後続つづかず0点で終了。パイレは先頭が出ないのだが、後続がふんばり得点。スラは先頭が出塁はするものの、そのランナーをかえせずにいるといった好対照な展開であった。
3回表のパイレの攻撃をなんとか1点でしのぎきったその裏のスラの攻撃。
先頭、いや戦闘バッターはヒロシ!!
相手ピッチャーその威圧感に飲まれ、ボール先行でフォアボールで出塁。続くは
Mr.信長(武将じゃないよww)松岡!!
カキーン
快音を残し、打球はキレイに右中間へ。今期3本目の3塁打で1点をかえす。その後は四球などで満塁になるも、結局ヅォネの押し出し四球による1点のみでこの回は2点をかえすにとどまった。
4回表。ピッチャーがゴメスから久野に交代。
これぞスラ必殺
モテ男からモテ男への必勝リレー!!!!
そして、見事にその交代がうまくハマって、この回パイレ無得点。
裏、スラの攻撃。
先頭のほりkが右安で渋く出塁すると続くバッターは生傷の絶えない肉体派ヒロシ!!
「わしは、野球が好きじゃああああああぁぁ」
↑スイング中のヒロシ。バットでけぇ!!!!
左中間を鋭く破る3塁打!!!
この回、スラ怒涛の攻撃で打者一巡半。松岡、さらにはもう一本ヒロシに3塁打やヅォネへ珍しい打撃妨害が出たりして一挙10得点!!!
しかし久野先生がこの回アウトを2つとられたというのはここだけの秘密だ。
4回終了時点で8-12であった。そして試合はますます泥仕合の様相を呈してくる・・・
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第二章・・・え、まだやるの??
5回表。久野がなんとか踏ん張って、2失点できりぬける。しかし、さすがはパイレ打線、そつない攻撃であった。
5回裏。7番渡辺のタイムリーでスラ1点追加。パイレと3点差。
6回表。久野が頑張るが、エラーがからみ、その後勝負どころで打たれてしまい4失点・・・。1点差でパイレに逆転されてしまう。
しかし、パイレ6回表終了時点でちょうど時間が終了してしまう。ということは・・・
6回表は無効でスラの勝ち??
と思われたが、パイレが球場の時間を延長。このまま試合が続行されることに。
このまま負けるわけにはいかない、闘志を燃やしたスラ6回裏の攻撃。
先頭の松岡が安打で出塁。まさに彼こそがネ申である。続くコヤマが三ゴロの間に松岡二進。
続く、久野先生が執念のタイムリー!!!まさかの同点!!
おせおせムードの中、バッターはゴメス。ピッチャーの球を芯でとらえたが、相手三塁手にグラブにすっぽり。飛び出していた久野先生も間一髪というところであったが、刺されて交代。
7回表。またまたパイレに1点をとられるも、なんとか最少得点におさえることに成功!!久野先生、ナイスピッチ!!!
そして最終回、7回裏。
先頭のなかおれが三振でたおれ、つづくはヅォネ。バットを極端に短く持ち、あてることだけに集中したのが功を奏し、打球は左中間へ。みなが
「3ついける!!3ついける!!!」
とはやしたててしまったため、ヅォネは脚が痛いにもかかわらず、激走。が・・・
相手ショートの好守もあり、3塁でタッチアウト。これで2アウト、もうだめか・・・
↑さすがに静まりかえるスラベンチ内。
と思われたその瞬間、1回生渡辺がヒットで出塁。一塁走者の渡辺は相手ピッチャーの牽制にさされそうになるが、牽制がピッチャーの手にひっかかり、球は一塁手とピッチャーのあいだでテンテンとバウンド。ラッキー!!!で渡辺が二進。
つづくはここまで1安打のほりk。2ストライクと追い込まれながらもしぶとくセンターへぬけるゴロヒット。で、渡辺生還でふたたび同点に!!!!
↑歓喜のスラベンチ内。さっきの沈黙がウソのよう。
マジ、1回生すげぇ・・・
つづくバッターはあの、あの・・・
ヒロシであったが、ピッチャーゴロにたおれゲームセット。神様もそこまで劇的な結末は用意できなかったようである。
結局、結果は15-15の引き分けという互いに痛みわけな結果になりました。
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エピローグ・・・終戦後
西宮のおしゃれセレブたちを横目に、引き分けという試合結果に疲れ、足取りも重いスラ一行。
・・・
かと思いきや、意外と元気な一行。阪急の中ではすでにボーリングいこうぜ!!という不毛なヤシもあらわれるシマツであった。
しかし、いったん席に座るとさすがの武将ヒロシも疲れていたのであろう、ぐっすり眠っていたがその脇にはしっかりとバットが握られていた。彼は次になにをほふるのであろうか・・・誰も知らない・・・
そして、お好み焼き食べてボーリング場へ。
コヤマがあまりのスコアの低さに
「Fuck’in 京劇!!American
Style is OK!!」
と叫びちらしていたが、みな心の中では
「野球、野球言うとるが・・・ボーリングのほうが・・・」
「好きじゃあ(棒読み)」
「好きじゃあ(棒読み)」
と言っていたのはいうまでもあるまい・・・
おわり
試合結果
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選手成績
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