試合レポート
世代交代 〜ガラスの10代打線〜
平成16年10月18日 vsアスレチックス@十三


後期公式戦連敗スタートのスラッガーズ。土曜早朝のフィールドマジシャン戦でのざわ・・・ざわな敗戦のショックを振り払うためにも、何としても初勝利を挙げたいところ。

しかし!そんな大事な試合に彼が出場してしまったのだ・・・そう他ならぬこのレポートを書いている張本人、じじいが!彼のもとへ打球が飛んだ瞬間、ナイン全員が震え上がるという彼が、である。そして今回、やはりやらかしてしまったのである。まあ詳細は後ほど・・・。

さて、いつものように阪急前に集合したが、oyamadaから10分遅刻するとの連絡が入った。まあここまではよくあることだ。が、そこで高木さんがとった行動がのちに思わぬ結果を招くことになる。おもむろにかばんから何かを取り出すと、それを皆に配り始めた。あの懐かしの『チョコバット』だ!チョコバットといえば言わずと知れた「ヒット4本」又は「ホームラン1本」でもう1本もらえるが、ヒットを4本集める前に捨ててしまうためもらうことができないという、日本人なら誰もが知ってるあのお菓子である。皆それを楽しみに袋の中を見てみると・・・

なああああああああああああい!

なんとこのチョコバットにはアタリもハズレも書かれていなかったのである。
こんなのチョコバットじゃない!となんとなく不満に思いながらもスラナインは有り難くチョコバットをいただいた。いらないと言ったEricさんと遅刻したoyamadaは食べなかったが、チョコバットパワーで勝利だ!といざ出発。

ところで今回の試合、メンバー決定のメールを見ると・・・やたら1回生が多い!1,2、・・・、6人もいるではないか!
そして、高木さんが発した一言でオーダーは決まった。
「若いもんから打たせたらええやん。世代交代じゃ!」
というわけで1番から5番まで全て10代というフレッシュなラインナップが出来上がった。が、皆不安いっぱいだった・・・。こんな打順で大丈夫ダロウカ・・・。しかもじじいが2番ナンテ・・・。わずかな望みは1回唯一の20歳松岡と、上回3人が形成する「裏クリーンアップ」であった。様々な思いを胸に試合開始!の前にメンバー紹介。

1番 三 ぎゃらん  明和黒い三連星の一人。位置的にはガイア。(スラ大辞典より)
           合宿で見せたニヒルな打撃が今日こそ見られるか。

2番 右 じじい   明和黒い三連星の一人。位置的にはオルテガ。(同)
           今回のレポ担当。前日に競馬で負けたのが試合でどう響くか・・・

3番 左 いんてろ  明和黒い三連星の一人。位置的にはマッシュ。(同)
           ショートでエラーを連発し外野転向。最近打撃不振気味・・・

4番 二 じょねす  高速更新がモットーのHP管理人。パワーと強肩は1回生随一。
           今日はそのキャノンで何をバラすのか。

5番 遊 oyamada  ヨーロッパ帰りの法学部1回生。
           前期単位がほとんどとれず後期こそはと意気込むが・・・

6番 投 Mつ岡   野球の実力は誰もが認める1回生No.1。練習にあまり顔をださないのはN長書店に通っているからだとか・・・。
           20歳のため打順を3番から6番に変更された。

7番 中 Ericさん  裏のクリーンアップ3番。
そのキャラクターが来年からいなくなることを惜しむ声も多い。

8番 捕 Kさ原さん 裏のクリーンアップ4番。今回唯一の3回生。
           打撃・守備ともに頼りになる存在。青い猫のネタは伝説である。

9番 一 Tか木さん 裏のクリーンアップ5番。
           今回ガラスの10代打線を組むことを決めた。


では試合の模様をお送りします。

1回表スラの攻撃。
相手ピッチャーの制球が定まらずいきなり2連続フォアボール!いきなり10代打線爆発か!
と思いきやいんてろ、じょねすがあえなく凡退し、やはりガラスなのか・・・という空気が漂う。が、5番oyamadaが四球を選んで二死満塁とし、続く松岡もフォアボールであっさり1点先制!やるじゃん10代!でもノーヒットなんだけどね・・・。
なおも二死満塁でバッターはEricさん。カウント2−1(多分)からの4球目。

カキーーーン!!!

かつて聞いたことがないほどの快音を残し、打球はライトスタンドへ一直せ〜ん!ライトは追うのを諦め、打球はそのままどこかへ消えていった。グランドスラムを放ったヒーローはダイヤモンドを一周。歓喜に湧くスラナイン。

だが様子がおかしい。確かに打球は跳ね返ってこなかった。なのにホームランではないというのだ。どうやらポールみたいなのに当たってその後フェンスを越えていったらしい。やや落胆するナインだがエンタイトル2ベースということになり、なにはともあれ2点追加。さらに笠原さん、高木さんもきっちりフォアボールを選び1点追加。これで初回いきなり4点先制!かなり幸先の良い立ち上がりである。それにしても凄い当たりでしたよ、ホント。

「今日は勝てる」そんな手応えを感じていた。しかしこの後スラは日曜の秋華賞、本命に推され絶好の手応えで直線に入りながら失速したダンスインザムードと同じ運命を辿ることになるのである。

先発松岡は球を低めに集めて1,2回と0点に抑え、3回に1点を取られはしたものの、完全な快勝ペースであった。だが打線のほうは2,3,4回とノーヒットに抑え込まれ、なんとなく嫌な雰囲気になり始めた4回裏、悲劇は起きた。

一死一塁で打席には左打者。
左打者・・・ライトを守るじじいにとって最大の敵となる相手である。そして案の定ライトへ打球が飛ぶ。平凡なライトフライだ。これならじじいでも捕れるだろう、とナインは思った。かどうかは知らないが、じじいは焦っていた。

「やってしまったよぉぉぉぉぉ」

バックする打球なのに何を思ったか前進し、慌てて下がったが待ち受けた結果は・・・いや言うまいて。
センターがカバーしたがファーストランナーはホームインし、バッターランナーも三塁まで進んでしまう。そのランナーも返されたがツーアウトとし、なんとしてもここで切りたいところでまたしてもライナーがライトへ!

「終わったか・・・」

しかしここはなんとかキャッチ。いやこれ捕れなかったらまじで立ち直れなかったっすよ。結局この回2点を失い4−3。松岡申し訳ないっす。

気を取り直して5回表スラの攻撃。先頭のoyamadaが快音を響かせる。チーム2本目となるレフト前ヒットを放ち、続く松岡がサード前へ絶妙のセーフティバント。ノーアウト1,2塁と絶好の追加点のチャンス!ここで迎えるは「裏クリーンアップ」。期待が高まったがoyamadaの隙をついたディレードスチールも実らず3人とも凡退し無得点に終わる

5回裏、今度は橘高がスラに襲いかかる。一死から相手が放った打球はライトの頭上を越え、ランナーは二塁を回って三塁を狙う。ここで中継に入ったじょねすがついにその強肩を発動する。

「ジョネキャノーーーーーン」

鍛え抜かれた右腕から放たれた剛球がワンバウンドでサードへ。難しいバウンドをサードぎゃらんがうまくすくいあげてタッチ。よっしゃ〜アウトー!と思いきや主審の判定はセーフ!?この判定にニヒルなぎゃらんがキレた〜

「アウトだろ」

キレ方もクールだ。この世紀の誤審で試合は49分間の中断(嘘)。試合後ぎゃらんは

「むしゃくしゃしてやった。審判なら誰でもよかった。今は反省している。」

とコメントした(嘘)。まあ塁審いないから仕方ないんだけどね。再開後同点とされてしまい、徐々に怪しくなっていく雲行き。6回はともに無得点で、最後の攻撃を迎える。ワンナウトから松岡が内野安打で出塁するが、無得点。せめて引き分け!の思いもむなしく二死三塁から左中間を破られゲームセット・・・

試合後のベンチで
「今日クリーンヒットは2本だけだな」
「Ericさんとoyamadaだけか」
「あれ?その2人・・・チョコバット食べてない2人じゃないか」
みなさん試合前にはチョコバットを食べないようにしましょう。

【試合結果】

 
スラッガーズ
アスレチックス 1x
記暇q