2003年11月4日 スラッガーズ―アスレチックス @岡崎

「高木監督初采配」

試合前夜、高木監督は自室にこもり、今日の試合のオーダーを考えていた。キャプテンから送られてきた出場選手メールをじっと見つめる。

打線が組めない。というより、ホームゲームなのに9人ギリギリとはどういうことだ?一抹の不安を抱えながら何とか9人のポジションを配置し、眠りについた。



試合当日、相手の都合で試合開始が遅れ14時から1時間練習できるとのこと・・・私はもちろん14時10分前には球場入りだ。しかし!!!

誰もいない。

こうして特にハプニングもないまま試合開始。
決して強いといえるメンバーではない。ピッチャー杉本‐キャッチャー清水の急造バッテリー。1回の表スラは、1失点。だが今日のスラは何かが違っていたかのようであった。(ただ何も違っていなかったことに2時間後みな落胆することはまだ誰も知らない。)

なんとあの男が活躍したのだ! 1番 松原!

 そうこれこそが高木監督の名采配だった。彼(先輩ですが敬称略)は最近マラソンに凝っていて、密かに足腰を鍛えているという情報から導き出された起用だった。鋭い打球がショートへ!自称内野安打で出塁。その後盗塁、相手のエラーなどで1点を返す。そして四番高木!彼は最近調子がいい。腰が切れている!カキ〜ン!鋭い打球は場外へ!・・・特大ファールだ。ボールは平安神宮に参拝中のおばあちゃんところへ飛んでいった。

これで流れが変わった。ピッチャーはすくみあがった。(専属カメラマンが捕らえたピッチャーの表情)

1イニング5四死球。そして打者一巡。そうあの男に打順が回る。球場に快音が響く。左中間を破る2ベース!7−1スラ大逆転。

 ピッチャー杉本も2回からは安定し、アスレ打線を抑えていった。2回もはやスラにとってはいなくてはならない主力清水の2ベースにきっちり4番の仕事を果たす高木の適時打。楽勝ムードが流れる。

 しかし野球の神様は甘くなかった。運命の5回表アスレ1番打者がセーフティバントで出塁。杉本のコントロールも乱れてきた。四球でランナーをためてはヒットを打たれるという最悪のパターンでなんとこの回9失点まさかの逆転劇だった。

 6回にも1点追加され、時間的にも最終回の6回表。高木監督はまだ諦めていなかった。選手に熱く指示を出す。

 「ここはランナーをためていけ!」

相手のエラーで虫明が、そして伊藤が四球で出塁。作戦通り!

ここで初采配の悲しさか、選手と采配にズレが! 

虫明が盗塁を試みる!!!             そして・・・                                   


爆死!


 まだスラナインは諦めない。続く八木選手が四球でまたも1塁2塁。

 しかし次の瞬間監督に衝撃の光景が。       
 伊藤が、伊藤が、・・・・あわわわわ

 当然・・・


憤死チンチ〜ン。

(伊藤のコメント)

この後山崎君が今日2本目となるヒットを放つも、1塁ランナー八木が3塁で・・・
死ボンヌ・・・

負けましたとさ

うわ〜ん5回のことは言わないでぇ〜。(負け投手杉本のコメント)




     スラ8−11アスレ


守備 打点 盗塁
6. 松原 遊失(自称安打) 左二A 右安 三振
1. 杉本 内ゴ(詳記録なし) 投ゴ 右安 四球
2. 清水 遊失 左二 三振 三振
3. 高木 四球 右安@ 二ゴ 三振
8. 虫明 四球@ 死球 中失 遊失
7. 伊藤 死球@ 一飛 投ゴ 四球
5. 八木 一飛 右安 投ゴ 四球
9. 山崎 四球@ 三振 中安 中安
4. 藁谷 四球@ 投飛 投ゴ